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新潟県人会=支部主催の豪華新年会=パ国で母県研修生も共に

ニッケイ新聞 2011年1月29日付け

 ブラジル新潟県人会の北パラナ支部(間嶋正典まさすけ支部長)は、パラナ州ロンドリーナ市から借切りバスでパラグアイの市村農園に会員らを運び、16日に盛大な新年会を開いた。一支部が豪華な行事を開催した秘密は、ウライ市長の市村之さんがパラグアイの大農園の30アルケール分を北パラナ支部のものと決め、その売上を寄付しているからだ。

 市村農場に行く道路の両脇に切り立った畑の断面には、真っ赤なテーラ・ロッシャがのぞいている。それを見て「いい土だ、いい土だ」と連発するのは、45年間もセアザでバタタの仲買いをし、サンパウロ市から参加した同県人会役員の樋口香さん(74、新潟県五泉市)だ。南雲良治元会長(75、同県南魚沼市)も「こんなところに1万ヘクタールも土地持ってたら凄いよ」としきりに感嘆する。
 農場の隣にある公民館では牛150キロ、豚30キロの肉がじっくりと焼かれ、北パラナ支部と母県からの農業研修生一行が乗ったバスを市村家親族一同が待っていた。
 市村さんの甥、瀧ジョルジさんは新年会の挨拶で、一族を代表して「質実剛健を旨とする市村之氏の方針そのままの新年会、この交流会ができることを心から感謝したい」とのべた。
 南雲元会長は「北パラナ支部の新年会に招かれて光栄です。他の県の農業研修生でパラグアイまで見に来るところはない。あの巨大な収穫機を見ただけでも来た価値があった」とのべた。さらに白井敏彦団長(新潟県地域振興局農林振興部副部長)は「ブラジルはまるっきり規模が違う。ここで得た経験を新潟に持ち帰り、みんな将来の県の担い手になってくれるでしょう」と感謝した。
 バイーア州ペトロリーナ市でブドウやマンガの農園を視察した後、パラナ州入りした同県農業研修生。感想を尋ねると、渡辺健史さん(24、上越市)は「とにかく規模が大きいのに圧倒された」とのべ、コシヒカリを生産している関裕也さん(26、魚沼市)は「日本なら国や県がやっているが、ここではコンピューターを使って自分で気象データを取りながらやっている。参考にしたい」などと驚いた様子。
 小原周市さん(27、長岡市)は「はっきり数字を把握してコスト計算をし、国際市場で競っている。日本もそういう時代になると思う」、佐藤篤さん(27、長岡市)は「労働者の家まで敷地内に建て、住み込みで働かせているのに驚いた」などと語った。
 間嶋支部長によれば、北パラナの会員は120家族で二世世帯が多い。「毎年参加希望者が多くて申し訳ないが断ってなんとか35人にした」という。1934年からローランジャ市に在住する渡辺治さん(77、二世)は「市村さんのおかげでこんな盛大な新年会ができて本当にありがたい」という。ロンドリーナ市在住の萱森和一(76、二世)も「毎年楽しみにしている」と笑顔を浮かべた。
 農業研修生一行は、帰路にイグアスの滝に立ち寄り、翌朝はイタイプー発電所を視察し、ロンドリーナ市へ向かった。

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