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フジアルテ社=「企業進出と日系人活用」=東京でフォーラム開催

ニッケイ新聞 2011年2月3日付け

 【東京支社長=藤崎康夫】日本の総合人材サービス業・フジアルテ社(平尾隆志社長、本社=大阪)と日経HR社が共催したフォーラム「日本企業のブラジル進出と日系人の活用」が1月21日、東京のベルサール飯田橋イベントホールで開かれ、約300社が出席するなど旺盛な関心が伺われた。
 フジアルテ社は62年創業で、総合人材サービス業、製造アウトソーシング業、人材派遣業、人材紹介業などを営む。日本国内で約6千人の日系人を雇用した実績がある。金融危機以降その多くが帰伯したことを受け、このたび同社自身もブラジル進出を図ることに決めたほか、進出企業向けのフォーラムを開催して認識を深めてもらう働きかけをすることなった。
 今回はブラジル進出企業を対象として、ブラジルの政治・経済、日系企業の人材確保と育成、進出の現状、進出に当たってのチェックポイントなどについて語られた。
 まずは上智大学名誉教授の堀坂浩太郎氏による基調講演「新政権下におけるブラジル経済の明日」、さらに日本貿易振興機構(ジェトロ)海外調査部中南米課の二宮康史氏による「日系企業の動向と課題」、東京外国語大学多言語多文化研究センター・センター長の北脇保之教授、フジアルテ社長の平尾隆志氏らにより、ブラジルに進出する日本企業と日系人との関係の重要性が次々に語られた。
 ある参加した企業経営者は「ブラジルに関心が集まっている。このようなシンポジュームには、今後もぜひ参加していきたい」と感心した様子で語っていた。
 なおフジアルテ社はブラジル現地法人フジアルテ・ド・ブラジル(Fujiarte do Brasil Pororoca Recursos Humanos Ltda.)のパウリスタ事務所開設にあたり、18日にイナウグラソンを予定している。問い合わせは同事務所(11・3266・3663)まで。

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