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東西南北

ニッケイ新聞 2011年2月8日付け

 6日深夜〜7日未明に行われた南米ユースの決勝リーグでブラジルチームが初の敗北を喫した。相手は宿敵アルゼンチン。開始早々にレッドカードを受けた選手退場で、10人対11人と分が悪い中で健闘したものの、2対1で敗れたブラジルは勝ち点6で現在2位。ブラジルを制したアルゼンチンは得失点差で3位につけた。ブラジルの次の試合は10日未明に4位のエクアドルと。現在1位のウルグアイとは13日未明に対戦する。一方、プレ・リベルタドーレスで敗退し選手用のバスへの投石なども起きたコリンチアンスは、サンパウロ州選手権の対パルメイラス戦で勝利。1対0とはいえ、キーパーの攻守など、見所の多い試合で勝った事で、ファンも選手もちょっと一息。
     ◎
 サンパウロ州のアルコール依存症更生施設に収容されている患者の内、青年の40%、成人の16%が、最初にお酒を飲んだのは11歳以下という。水と間違えてピンガを飲んだのは7歳の時という女性や、兄弟と一緒にワインを飲んだのは11歳の時という青年は、段々強い酒に手を出すようになり量も重ねるうちにアルコールを手放せなくなった人達の例。初の飲酒体験は家で家族と一緒の時が大半で、離婚や失業の原因ともなる依存症患者の中には自殺を試みた人もいる。依存症になる人には遺伝的な要素もあるため、幼少期の飲酒体験だけが原因とは言えないが、何事もほどほどに。

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