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ニッケイ新聞 2011年2月11日付け

 世界経済危機の影響でブラジル学校に通えなくなった在日日系人子弟のため、浜松市が新たな教室を開くという。名前は「ジュントスのぞみ教室」。中日新聞によれば、以前カトリック浜松教会が実施していた授業が昨年末で終了したのに伴い、不就学ゼロを目指す同市の「プロジェクト・ジュントス」の一環として実施。浜松多文化共生センター内で14日に開所し、4月の新年度から公立学校に通う子供達が3月末まで勉強するという。先生役などで支えるのはボランティアだ。同市だけでなく、他の町でも学校へ通っていない子供はいるはず。行政、地域のサポートの手が伸びていけば。
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 日系社会からのオメナージェンを受け、これまでの顕彰とは違った感慨を表していた原田清弁護士。現在は教授などの役職は引退し、弁護士事務所や講演、著述活動に専念しているそうだ。今年も2冊の本を出版する予定といい、古希を前になお活発な活動だ。式典に出席した野村アウレリオ市議は、昨年の統一選後に繰り上げ当選したばかりだが、市議最初の仕事として原田氏にサンパウロ市名誉市民章を授与する法案を提出すると話していた。

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