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大志万学院=日本にない日本文化ある=玉川学園から研修生2人

ニッケイ新聞 2011年2月22日付け

 松柏・大志万学院(川村真由美校長)と提携を結んでいる日本の玉川学園から高等部3年の縄田遥さん(18)、露木翔さん(17)が研修のため今月6日に来伯した。14日に斎藤永美副校長と本紙を訪れ、研修への期待を語った。
 玉川学園からの研修生派遣は今回で7回目。2人は約1カ月の滞在中、大志万学院で授業に参加するほか、父兄宅でのホームステイなどを体験する予定だ。
 同学園の生徒研修は世界各国の提携校で行われており、ブラジルもその一つ。2人とも、やはりサンパウロが想像以上に大きな町であることに驚いたという。
 大志万から同学園に留学した生徒と触れあい、「日本語が上手で礼儀もしっかりしている。ブラジルでどうしてこれだけ文化が受継がれているのか知りたかった」と縄田さん。研修では幼稚部、低学年のクラスに参加している。「子供たちが皆元気。授業を見て、先生達の努力があると思いました」と感想を語り、「ブラジルには日本にない日本文化があると思う。観察、勉強して帰りたい」と抱負を語った。
 中学生のクラスに参加する露木さんは、「元気さは子供達より減るけど、授業のあいさつで頭を下げることなど、みんなが礼儀を守っている」と感想を語り、「ブラジルに来て日本の礼儀についての考え方が変わった」と話した。
 研修中はリオ訪問も予定されているそう。「リオはきれいなところと聞いているので」と2人は楽しみな表情を浮かべた。

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