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日本語教育リレーエッセイ=第18回=いちご会の友達=ペルー・リマ=伊藤晃満(19歳)

ニッケイ新聞 2011年2月26日付け

 僕が日本語を習っていたのはペルーの首都リマにある、いちご文化協会というアカデミーでした。
 自慢ではありませんが5歳まで日本に住んでいた僕は運よく今でも日本語を忘れることなく、14年たった今でも自然に話すことができます。ですが逆にスペイン語が不完璧で、普通のペルーの学校に通っていた僕は少し窮屈な思いをしたこともありました。
 そんな僕にとっていちご文化協会の存在はとても暖かいものでした。僕は週2回いちご会に通うようになってから日本語を使う機会も多くなり満足していました。
 いちご会では普通のアカデミーなどとは違い、生徒は自由気ままに授業を受けます。これでは真剣に勉強しないと思われがちですが、逆にそのおかげで僕もクラスメイトもみんなあまり勉強というものに縛られることなく、先生たちとも仲良くでき、自由に楽しく日本語を学べてこられた気がします。
 いちご会で僕がもっとも誇れるのはやはり友達です。僕にはいちご会で知り合った仲間がたくさんいます。同じクラスの仲間だけでなく、別クラスの人たちとも自然と仲良くなりました。辛いことがあると必ず励ましたり励まされたり、応援したり応援されたりと、頼れる仲間ばかりです。
 歳の差など関係ないこの仲間たちを僕は家族のように思います。今では毎年何度も集まってはサッカーをしたり、映画をみたり、カラオケをしたり、時にはいちご会の名を借りてサッカートーナメントや毎年行われる歌合戦に出場したりと、とても楽しい日々をおくっています。
 いちご会では日本語だけではなく、ほかにもたくさんのことを学べました。皆さんもペルーに来る機会があればぜひ一度いちご文化協会にこられてはどうでしょう。きっとあなたも僕らの仲間になって楽しく学べると思います。


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