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ブラジルとの交流強化したい=上智大学から予備調査に

ニッケイ新聞 2011年3月10日付け

 日本の国際化拠点13大学の一つに選定されたことを受け、上智大学ではブラジルとの交流をさらに強化することになり、予備調査のために曄道(てるみち)佳明理学部教授、桑原英樹工学部教授、総務局職員の波多野淳(じゅん)さんと後藤穂高さんが4日午後、来社した。
 すでにUSP、南大河州PUC、ブラジリア大学と交流協定(授業料免除)があり、00年以降だけで約200人が上智大から留学に来ている。これ以外に個人留学で毎年5〜10人が渡伯しているが、日本に留学する学生はごく少ないのが現状だ。
 上智大の国際教養学部では全授業を英語で行う試みをするなど、全学部の学生の1割が外国人留学生となっており、受け入れの取り組みを進めている。
 大学レベルの交流協定を増やすことを模索しつつも、当地の高校卒業生を上智大に入学させる仕組みを作りたいとの意向だ。そのために今回、幾つかの大学や高校を訪ねて可能性を探った。
 曄道教授は「大学だけではなく、日本の進出企業にも協力してもらって奨学金を作ることも考えている」とし、「今年、来年に向けてブラジルとの交流を強化したい」と強調した。一行は2月27日に来伯、今月5日に帰京した。

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