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コラム 樹海

ニッケイ新聞 2011年3月12日付け

 11日の朝。コーヒーを飲みながら「この週末には海にでも遊びにー」と、ぼんやり思いながらTVに目を向けると赤っぽい色の日本地図があり、東京と仙台の地名がくっきりと浮かぶ。横文字だけれども、日本に津波発生の文字があり、東北大地震の物凄い写真が放映され、あわてて出勤したが、あの阪神淡路震災の記憶もまだ生々しいから「被害が少ないように」と祈るばかりであった▲とにかく「100年に一度」の巨大な地震と津波である。M8・8は関東大震災のM7・9をも上回り日本の歴史上最大のものである。仙台空港は波の高さが10メートルを超える津波に襲われ、滑走路は土砂で埋まり、沿岸の人々はあっという間に海へと運ばれ、海岸には死体が山のように並ぶ。仙台の若林区荒浜では住民らの遺体が200—300の情報もあるのだが、情報が錯綜しており正確なところはわからない▲福島の原発も異常が見つかり、周辺住民2000人に避難命令がでたし、東北新幹線や東京の山手線と中央線も運休。駅のプラット・ホームは乗客が満杯になり混雑。銀座から4時間も歩いて新宿駅に辿り着いたのに列車が動かないので途方に呉れるお客さんもいる。劇場も休演に踏み切り混乱は渦巻く▲この日には、石原慎太郎氏が、都知事4選に出馬を表明し、あっと驚かせたが、菅首相への韓国人からの違法献金が露見し進退問題に発展しそうな気配が濃厚だったけれども、こんな重大ニュースまでが、地震と津波に押しやられて政治休戦になったのは眞に残念至極に尽きる。(遯)

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