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東西南北

ニッケイ新聞 2011年4月1日付け

 3月29日に死去したジョゼ・アレンカール前副大統領の遺体は、31日、ミナス州べロ・オリゾンテ市リベルダーデ宮での葬儀の後、ベロ市郊外のパルケ・レナッセール墓地に運ばれ、荼毘に付された。火葬場の入り口では、空砲4発など、最後の顕彰が行われ、火葬前式。列席者は家族や友人などに限定されたが、葬儀は一般参加が認められていたため、5時半に起きて6時半に駆けつけたという人もおり、前副大統領の人望の程が伺われる。遺灰は4日に家族に手渡されるが、最後の葬儀は〃自由の宮〃で行われ、〃復活〃という名のついた墓地で火葬というのも、「死ぬ事は怖くない」「人は敬われなくなったら死んだと同じ」などの言葉を残して永遠の眠りについたアレンカール氏らしい。2日間の葬儀参列者は合計約1万人に達したという。
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 〃皇帝〃アドリアノのコリンチアンス入団発表が、3月31日に同クラブトレーニングセンター行われた。一時は、〃皇帝〃だからイピランガで発表との声も出たが、博物館から断られた〃皇帝〃は、入団発表の記者会見場で、ロナウドから〃コリンチアンス共和国民認定証〃を受け取った。〃皇帝〃が共和国国籍取得という、ブラジルの歴史をなぞらえた図式に、思わず拍手のコラム子。ロナウドは「ここは家族のようなもの」とチームを紹介したが、駄々っ子のカバー役は誰がする?

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