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コラム 樹海

ニッケイ新聞 2011年4月5日付け

 福島1〜4号機の廃炉が決り、5〜6号機もの意見も強く大震災の被害は大きい。将に歴史的な災害になったのは哀しいが、こんな苦しみの最中にとても明るいニュースが飛び込んできた。中学生の教科書が分厚くなり、これまでの「ゆとり教育」におさらばし、内容も充実したのは喜ばしい。2000年版に比べると、頁数で36%も増えたそうだし、教科書は厚く、質的にも向上したと見たい▼近頃の生徒は数学と理科が苦手らしくノーベル化学賞の教授が中学校に出向き理科と数学の楽しさを語る授業を担当し話題になったりもしたが、理科で78%、算数の63%増となっており、生徒らが気安く取り組めるような配慮も目立つそうだ。もっと注目すべきは、「社会科公民」と「地理」に北方領土や竹島と尖閣諸島を「日本の領土」と明記したのは、眞に結構なことだ▼北方領土にはロ大統領が訪問し、モスクワ駐在の日本大使が更迭され日露外交は滅茶苦茶。尖閣では巡視船に突っ込んだ中国の船長を逮捕したのはいいが、すぐさま釈放し中国に引き渡した菅内閣の不手際に比べれば、今年の教科書検定は何とも見事としか申しようがない。英語も単語数が900語から1200語に増えたのはいいが、もっと英会話が自由になるような—少なくともバイリンガルがあたり前な日本にしたい▼兎に角—近頃の日本は、子どもらの学力が低下しているのではないか。算数や理科などの難しい国際的なコンクールで金メダル組もいるけれども、テレビゲームで遊ぶのをちょっと止めて今こそ机に向かって勉強をして欲しい。(遯)

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