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日本の復興に願いを込めて=リベルダーデ=花祭りで震災追悼法要

ニッケイ新聞 2011年4月15日付け

 釈迦の誕生日を祝う花祭りが先週リベルダーデ広場で行なわれ、最終日の9日、同広場で法要が営まれた。ブラジル仏教連合会、釈尊讃仰会、仏教婦人連盟とリベルダーデ文化福祉協会(ACAL)が共催し、今年で45回目。当日は東日本大震災の犠牲者追悼法要もあわせて営まれ、日本の一日も早い復興への願いを寄せた。
 広場の一角には、釈迦が誕生した時に天から甘露の雨が降ったという説話にちなんで釈迦像に甘茶をかける甘茶接待のテント。法要は午前10時過ぎに始まり、共催団体代表ほか、大部一秋在聖総領事夫妻、高橋祐亮副領事、山下譲二文協副会長、坂和三郎援協副会長、羽藤ジョージ州議、小川彰夫リベルダーデ地区治安協議会(CONSEG)会長など多数の来賓が訪れた。
 広場では白象を中央に、三方に釈迦像の置かれた色鮮やかな花御堂。東本願寺の川上寛祐師が司会を務め、最初に震災犠牲者に一分間の黙祷を捧げた。
 続いて開会宣言を行った斉藤正行・釈尊讃仰会会長は、「花祭りが世界の人に愛され、永遠に続くことを願う」と挨拶。さらに日本の震災に各国から支援が寄せられていることに触れ、「同胞として厚く感謝したい」と話した。
 大部総領事は花祭り開催へ祝意を表すとともに、震災に対してブラジル社会、日系社会そして世界から寄せられた支援と、連帯と友情のメッセージに感謝。「日本とブラジルは移民百年の心と心の交流による真の友情があることを今強く感じる。かつてブラジル移民が伯社会発展のため底力を示したように、日本人はこの試練を必ず乗り越えると確信している」と述べた。
 山下文協副会長に続き、共催団体の池崎博文ACAL会長は花祭りの由来、伝統を守る大切さに触れ、震災についても「このイベントを通じて皆の思いが一つになれば」と語った。
 音楽家の小野寺七郎さんの演奏により、婦人たちが「心しずかに」などの歌を合唱。最後に仏連の菊池顕正会長が挨拶した。会長は、この花祭りを「二つとない尊い命がつながりあって存在していることを確かめ合う日」とし、あわせて震災の犠牲者へ追悼の意を表明。「日本から一番遠いブラジルからも、可能な限り復興を手伝うことを約束する」と述べた。
 さらに、「日系に限らずブラジル国民の熱い思いが寄せられ、感謝している。日本の人が大変な中でも支えあい、一日でも早く平穏な日々が来るよう願う」と述べた。
 その後は再び音楽法要に移り、むつみ幼稚園などの子供達の歌声が会場を和ませた。
 法要の終了後は、来賓、一般の参列者が釈迦像に甘茶をかける中、僧侶、稚児らに引かれた白象のお練りが出発。椎の実学園生徒たちの楽器演奏に先導され、広場からガルボン・ブエノ街を通ってリベルダーデ通りの東洋会館までゆっくりと進んだ。

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