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援協評議員会=新会長に大原毅氏が内定=菊地理事会長「とても頼りになる」=第1副会長に加藤氏

ニッケイ新聞 2011年5月13日付け

 サンパウロ日伯援護協会(菊地義治会長)の評議員会長だった野村次郎氏(享年84)の急逝を受け、次期会長に第1副会長の大原毅氏(75)の就任が内定したことがニッケイ新聞の取材で分かった。

 第1副会長には、第2副会長の加藤英世氏(75)が就任する。次期の第2副会長は未定。今月末に臨時評議員会が開かれ、協議が行われる。
 大原氏は総領事館の顧問弁護士を長年務め、今月3月まで文協の評議員会会長だった。01年から理事に就任。加藤氏は元機械技師で、99年から理事。
 同協会の具志堅茂信事務局長は、「両氏とも援協での仕事に長年携わっており後任者として申し分なく、会長交代による今後の影響はない」と話す。
 大原氏は本紙の取材に会長就任にあたり、「まだ正式には決定していないのでコメントは差し控えたい」としている。
 同協会評議員会は、援協の年間の事業計画を最終承認する組織として今年発足。野村氏は初代会長として4月に就任したばかりだった。先月行われた評議員会での就任挨拶もエネルギーに溢れ、意欲が伺えたというだけに、突然の訃報に関係者は動揺を隠せない様子。
 菊地会長は、「野村さんは元気な方でこれから任期の3年、一生懸命頑張ってくれるだろうと思っていただけに残念」と肩を落とす。
 一方で、「大原さんも経験豊富。とても頼りになる」とし、運営に関する不安は感じていないようだ。
 野村氏は先月20日、庭を手入れしていた際、突然倒れた。検査入院し、退院予定日の22日朝、脳溢血を起こし、ICU(集中治療室)に入ったが6日に帰らぬ人となった。
 評議員会は年2回の開催で、次回は10月に行われる予定。

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