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ニッケイ新聞 2011年5月28日付け

 ブラジルだけでなく、日本にも賛助会員のいる岩手県人会。今回の東日本大震災を受け、この賛助会員たちが被災地の支援活動に携わっているそうだ。同県人会からも協力が呼びかけられ、盛岡や遠野、花巻など各地の会員が参加。被災地からの患者を受け入れる医師や、支援物資を届ける人、被災地の様子をホームページで伝える人もいるという。ブラジルからは義捐金という形で協力し、日本では関係者が実地に活動。同会では「県人会を通して人的交流のありがたさを改めて痛感した」と会報を通じて感謝を表している。
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 すでに完売! 増刷決まるー。14日に出版記念会が行われたばかりの安良田済著『戦時下の日本移民の受難』の第1刷300部が売り切れ、増刷に入ったことが分かった。コロニア出版物でこれほどの売れ行きを見せるのは極めて異例。2週間後には再び、太陽堂、フォノマギ書店に並ぶが、史料館での販売はしないとか。第1刷のうち200冊を文協史料館に寄贈した安良田さん、「これでもう史料館と縁が切れます」と何とも意味深な発言…。
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 岐阜県美濃加茂市で活動するNPO法人「ブラジル友の会」が日本人向け月刊誌「GAMBACHIANDO」を創刊した。岐阜新聞が報じた。同地区に暮らす外国人の活動やイベントを紹介。「多文化共生につなげたい」と事務局員は話す。異文化交流の一番の障害はやはり言葉の壁。この大きな壁に風穴を開ける雑誌になってほしい。

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