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ニッケイ新聞 2011年6月15日付け

 天理教伝道庁60周年祭典に先立ち、前夜祭が11日午後10時まで同庁で開かれ、2千人以上が参加した。裸電球の下に屋台が立ち並び、あちこちで歓声が飛び交う日本の縁日を思い出させる光景だった。同庁では毎年同様の祭りが行われ、バウルー市民も多く参加しているとか。天理教が実践する『陽気暮らし』の一面を垣間見た夜だった。
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 天理教伝道庁60周年式典内での儀式は全て日本語で行われたが、神殿内では電光掲示板でポルトガル語訳が流れ、同時通訳を聴ける小型機器が配布された。布教の武器はもちろん言葉だが、「天理教独自の言葉がなかなかポ語に翻訳しにくい面もある」と関係者。しかし言葉の壁を越えようとする努力は、日系団体主催のイベントの比ではないのは確か。
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 ブラジル長崎県人会にちゃんぽん作りの指導をした森シメさんは料理本を日本で出している郷土料理の研究家だとか。川添博会長は、「以前来伯したちゃんぽん老舗「みろくや」の人に『美味い!』と言わしめた出汁は、森さんの賜物」と語り、自信を見せる。今は森さんからの教えを舌で覚えた同会婦人部が受け継いでいる。午後3時までの開催予定だが、わずか350食限定だ。正午過ぎには売り切れるかも!?

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