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ニッケイ新聞 2011年6月16日付け

 チェスの「国際女子名人」タイトルを獲得した寺尾ジュリアーナさんの父親ルイさんによれば、近年、ブラジルの公立小中学校の一部でチェスの授業を行うところもあるとか。聖、パラナ、サンタカタリーナ各州を中心に、ブラジルにはチェス人口が増えているようだ。一方、東欧の小国アルメニア共和国では、チェスが小学校の必修科目になった。チェスは単なるゲームではなく教育手段としても効果があるようだ。
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 「実は、N総領事に殺されるかもしれんので、もし何かわしの身に起きた時には、あんたに証人になってもらおうと思って今日は来てもらった」との気になるセリフが入った体験談が、汎アマゾニア日伯協会(パラー州)の会報4月号に「総領事X進出企業代表壮絶バトル」との題で掲載されている。堤剛太事務局長の筆によるだけあって、当時の駐在員とN総領事との「殺す」「殺される」のやり取りが、臨場感豊かかつ軽妙な語り口で描かれる。同地の援護協会のことを「キチガイみたいな奴等が!」との仰天発言までしたとか。しかもN総領事はその駐在員と表面上は手打ちをしながら、裏では時の大使にまで手を回して追い落としを図っていたことも暴露。当人が他界しているとはいえ、これぞアマゾン裏面史か。

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