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ニッケイ新聞 2011年6月17日付け

 安良田済さん(95)の著書『戦時下の日本移民の受難』が第3刷に入っている。第1刷の300部のうち、200部をブラジル日本移民史料館に寄付、残りの100部はすぐさま売り切れた。60部をさらに刷ったものの、これも完売、現在100部を印刷中だとか。「まあこれが最後だと思いますが」と安良田さん。〃暗黒の時代〃への関心はコロニアでまだまだ高いようだ。
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 朝晩寒い日々が続く。年配の男性から、「今年、特に寒いかね?」と訊かれた。ええ、とてもーと答えると得心した様子。聞けば、「年のせいで寒く感じているのだろうかと心配していた」とか。来月2、3両日に開催される文協さくら祭りの関係者によれば、「まだ、つぼみのみ」と気を揉んでいる様子。若さと開花を誘う陽気が続いて欲しいものだが。
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 パラナ州のコロニアからの東日本大震災への義捐金のニュースを本面トップ記事で報じた。発生から3カ月が過ぎたが、多くの団体が義捐の受付を続けている。本紙編集部では、今月末に発行を予定する「移民の日特集号」で全伯からの義捐金総額を紹介する予定だ。多くの団体が本紙に情報を寄せてくれているが、もちろん全てではない。義捐金を送ったものの、公表していない団体、企業などは、本紙編集部(11・3208・3977/担当・田中)までご一報いただきたい。

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