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浜松市の外国人向け窓口=9カ月で697件の相談

ニッケイ新聞 2011年6月18日付け

 【静岡新聞】浜松市が同市中区の多文化共生センター内に設けた「外国人メンタルヘルス相談窓口」の相談員の大嶋チットさん(43)と吉留富子さん(53)がこのほど、浜松市役所を訪れ、鈴木康友市長に相談状況を報告した。
 市は昨年7月、市内のブラジル人のため、心の悩みなどの相談に母国語のポルトガル語で対応できる窓口を設置した。
 開設から9カ月間の相談実績は697件(月平均77・4件)。県外からも相談者が訪れ、当初の想定(同48件)を大きく上回った。
 教育・医療機関などと連携が必要な相談内容が多く、4月からは市内の精神科クリニックで通訳業務の経験もある吉留さんを採用し、相談員を増員した。
 大嶋さんは「子どもの問題の背景には、夫婦の家庭環境や保護者の子育ての難しさがあることも多い。相談対応の継続が大切」と指摘。吉留さんは「他機関につなげた後のサポートも必要。少しでも力になりたい」と意欲を語った。

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