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東西南北

ニッケイ新聞 2011年8月20日付け

 7月23日付本紙で報じたサンパウロ市サコマン駅構内でのわいせつ行為事件で防犯カメラに映っていた容疑者が18日、同駅に戻ったところを多数の人によって確認され、逮捕された。バラ・フンダの警察署へ連行された同容疑者は犯行を認めたが、「ただ見せたかっただけ」と供述。現行犯逮捕ではなかったため自由の身で起訴される。カッターまで突きつけておいて「見せたかっただけ」はないはずだが、「犯人は必ず犯行現場に戻る」という言葉はドラマの中だけではなさそうだ。
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 数十年来で最悪という大干ばつと紛争や食糧支援の不足に悩むソマリアで、子供40万人を含む約360万人が餓死の危険にさらされている。同国の首都モガディシオで17日に行われた記者会見で英国のミッチェル国際開発相が「この恐ろしい飢餓で子供40万人の命が失われないようにしよう」と呼びかけたという。同国の子供の5人に1人は5歳の誕生日を迎えずに死ぬ、難民キャンプでは5歳以下の子供が飢餓と麻疹で毎日10人死亡など、同国の窮状を訴える報道は後を絶たない。ルーラ前大統領の看板政策は飢餓ゼロ、ジウマ大統領のそれは貧困撲滅だが、世界有数の食糧生産国のブラジルでだぶつき出した米は、鶏や豚の餌にする前にソマリアに緊急輸送出来ないか。もっとも、食べ物を与えても吸収する力さえない子供達もいるというが…。

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