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金子謙一氏が新作個展=大震災の不安感を表現

ニッケイ新聞 2011年8月30日付け

 画家・金子謙一氏の個展「Agonias e Bonancas」が9月1日からサンパウロ市内のギャラリーLugar Pantemporaneo(Av. Nove de Julho, 3653)で開催される。入場無料。
 東日本大震災をモチーフにした連作のほか、99年以後に描かれた作品約30点が展示される。連作では、日本人の祖先である縄文時代の人間の姿に始まり、津波やがれき、被災者の不安などを墨の黒一色で表現。多彩な色を使う今までの作風とは異なる印象を与える。
 案内のため来社した金子氏は、「心に感じた重苦しさをなんとか描き残したかった。ぜひ見に来て下さい」と来場を呼びかけた。
 開会式は31日午後7時から。開場は9月1日から10月8日(午前10時〜午後6時)。日曜、祝日は休館となる。問合せは同ギャラリー(11・3018・2230)まで。

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