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大阪サンパウロ市親善大使の送別会=井寺さん「考え深まった」

ニッケイ新聞 2011年9月9日付け

 大阪・サンパウロ姉妹都市協会(岡田茂男会長)が主催した「第1回ポルトガル語スピーチコンテスト」で協会長賞に輝き、親善大使として16日から滞伯していた大阪大学外国語学科4年生の井寺美樹さん(22、山口)が先月31日に帰国するにあたり、リベルダーデ区のレストランで送別会が開かれた。
 岡田会長は、「明るくて行動力がある。良い友達もできたよう」と喜び、スピーチコンテストには東京から9人、大阪から4人応募した中、井寺さんが一番優秀だったと振り返った。「これからも皆さんの力を借りて人的交流を通じ、日伯親善を図っていきたい」と意気込みを見せた。
 サンパウロ市、イグアスの滝、弓場農場、リオなどを回り、ブラジル人の友人宅も訪れた井寺さんは、「多くの人に会えてとても良い経験になった」と充実した日々を送った様子。
 岡田会長から記念プレートを贈呈され、涙を浮かべて受け取った。参加者から激励の言葉をかけられ、謝辞をのべながら、「様々なことを考えさせられ、教えてもらった。ぜひまた戻りたい」と笑顔を見せた。
 10ヵ月間ポルトガルのリスボンに留学し、デカセギ子弟に日本語を教えた経験もあるという井寺さん。「今回の来伯で経験したことをどう生かすか考えたい」と語った。
 コーディネーターの花田ルイス氏によると、これまでは5年に一度交流事業が行われていたが、今後は毎年行っていく方針だという。

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