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和歌山県人会=母県の台風被害に義捐金=来伯調査員の歓送会で

ニッケイ新聞 2011年9月21日付け

 和歌山県人の移民の歴史を残そうと先月30日に来伯、松原移住地などで資料収集や聞き取り調査を行なっていた国際交流協会の亀井勝博事務局次長、中南米交流協会の迫間修代表が帰国するにあたり、18日、同県人会館で歓送会があり、会員ら約50人が参加した。
 紀伊半島などに甚大な被害をもたらした台風12号の被害者に黙祷が捧げられ、続いて木原好規会長から、「会員の気持ち」と義捐金5千レアルが手渡された。
 各地を訪問、ホームステイも体験した亀井事務局次長は、「会員の皆さんがいつも日本のことを気にかけて下さっていることを感じた」と感謝の気持ちを述べた。
 かつてブラジル永住の夢があったという迫間代表は、09年にあった55周年式典に16人の参加者を引率したことを振り返り、「これからも交流を続けたい」とする一方で、「嫁がうるさいから永住は断念した」と冗談で会場を沸かせた。
 二人は会員たちと和やかに歓談しながら昼食を楽しみ、翌日帰国の途に着いた。

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