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台湾コロニア=建国百周年を盛大に祝う=客家会館で9日、祝賀会も

ニッケイ新聞 2011年9月27日付け

 中華民国(台湾)の建国記念日「国慶日」を祝う祝賀会が10月9日、サンパウロ市リベルダーデ区の客家会館(Rua Sao Joaquim,460)で開催される。
 「国慶日」は、1911年10月10日に発生した兵士の反乱「武昌起義」を記念した中華民国の国定祝日の一つで、2011年の今年は建国百周年を迎える。
 武昌起義は辛亥革命の発端となった事件で、その2カ月後には中国各地で革命運動が続発し、清朝が崩壊。アジア初の共和制国家である中華民国が成立した。
 国慶日には台湾本国で毎年政府主催の祝賀行事が実施されており、世界各地で華僑による祝賀活動が行なわれている。9日の祝賀会では、在ブラジル中華民国外交代表や台湾出身の移民が集う。
 ブラジルにはブラジリアに代表事務所、サンパウロ市に領事事務所がある。リベルダーデ区の客家会館に常駐する柯慶栄氏によれば、「ブラジルには台湾系移民の団体が60あるほか、教材を本国から取り寄せ、40の中国語教室がある」という。
 客家会館は05年に設立。2階に老人クラブの活動スペース、3階に図書館や展示室、コンピューター室などを設け、パソコン、歌謡曲、絵画などを教える講座が開かれており、台湾コロニアの文化活動の場となっている。
 全僑民主和平連盟ブラジル支部常任理事で、ブラジル台湾移民連合会の陳文財会長によれば、「台湾系移民はサンパウロ市に4、5万人。祝賀会開催に向け実行委員会も発足し、百周年の節目を盛大に祝うための準備を進めている。各団体や学校が客家会館の1階の大舞台で踊りや歌などを披露します」と話している。

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