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台湾=文協民族祭で踊り披露=建国100周年記念して=「もっと独自文化知って」

ニッケイ新聞 2011年10月4日付け

 ブラジル日本文化福祉協会が9月24、5両日主催した民族芸能祭(林アンドレ実行委員長)には、中華民国(台湾)の建国100周年記念行事の一環として同コロニア代表としてサンパウロ市にある台湾人学校の聖儒華文学校生徒9人と婦人グループ6人の二つが踊りを披露した。1日昼にサンパウロ市の台湾料理の菜食料理店「新世代」で行なわれた打ち上げ会で、関係者らの喜びの声を聞いた。

 駐聖保羅(サンパウロ)台北経済文化?事處(べんじしょ=在聖総領事館)の陳(ちん)宗賢(そうけん)處長(=総領事、60、台湾)は、「台湾独自の文化をみなさんに知ってもらう良い機会になった」と喜び、「これは友人である日系社会や他のコロニアのみなさんと仲良く共生してきた証だと思う。建国100周年をブラジルと正式な外交関係を取り戻す一つの機会とできるよう、ビザ取得がもっと簡単になるように話しを進めていきたい」と抱負をのべた。
 同コロニアの指導者の一人、巴西(ブラジル)駐聖保羅経貿連誼會の江原美恵子會長(72、台湾)は、「台湾の代表がみなさんの前で踊れることに感謝している。とても嬉しかった」と語った。同学校の教師の林呂(りんろ)千恵子さん(71、台湾)も「今回の舞台のために1カ月前から練習を重ねた」と会心の笑顔を浮かべた。
 踊った一人、蘇(そ)静香(しずか、81、台湾)は「移住して40年以上経った。建国100周年を記念して民族芸能祭で踊れてとても良かった。このグループは気の合う仲間ばかり。踊りが終わった時の歓声を聞いて、やってよかったと実感した」と述べた。
 同学校はサンパウロ市ビラ・マリアナ区に9年前に創立された。幼稚園から高校までの台湾の卒業資格が取得でき、多くが本国の大学に進学する。最高峰の台湾大学卒の林志孟(りん・しもう)校長(54、台湾)は「生徒達にとってとても良い教育になった」と喜んだ。
 文協への出演交渉など世話役を引き受けたブラジル台湾移民連合会の陳文財会長(80、台湾)は、「来年も続いてぜひ出演したい。もっともっと皆さんに台湾の文化を知ってほしい」と意気込んだ。陳さんによれば、民族芸能祭には20年ほど前に一度出演したがそれきりになり、今回は事実上はじめての出演だったという。
 1911年10月10日に発生した兵士の反乱「武昌起義」は辛亥革命の発端となった事件で、その2カ月後には中国各地で革命運動が続発して清朝が崩壊し、アジア初の共和制国家である中華民国が成立した。この建国記念日「双十国慶」を祝う祝賀会が9日、サンパウロ市リベルダーデ区の客家会館(Rua Sao Joaquim, 460)で開催される。その時には多くの芸能が披露されるという。

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