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もくまさあきさん=盛況だった口笛コンサート=150人が笑顔で口すぼめ

ニッケイ新聞 2011年10月7日付け

 プロ口笛奏者・もくまさあきさん(69、大阪)の口笛コンサートが1日にリベルダーデ区の宮城県人会館であり、約150人の観客が童謡、唱歌、クラシックなどの〃演奏〃に聞き惚れた。
 「君が代」で幕開け、「愛燦燦」「アベ・マリア」などの調べをビブラートの利いた透明な音が会場に響かせた。曲名当てクイズ形式で進行、曲が終わるたびに客席から答えがあがった。
 続いて、「荒城の月」「赤とんぼ」など4曲を叙情的に吹きあげた。
 口笛指導では観客も立ち上がり、口をすぼめて繰り返し練習。小さかった音もコツを掴んだのか徐々に大きくなり、仕上げに「チューリップ」「ドレミの歌」を合奏した。
 飛び入り参加で舞台に上った村上佳和さん(70、広島)は、「緊張で口が渇きました」と照れながら話した。
 後半は、ウクレレの伴奏に合わせ「ミカンの花咲く頃」「上を向いて歩こう」では歌詞の「涙がこぼれないように」を「笑顔がこぼれますように」との替え歌で明るく会場と共に歌い上げた。
 終了後、もくさんに吹き方を教わっていた角谷真美子さん(62、愛知)は、「素晴らしい高音。吹き方を知りたくて、口の中まで見せてもらいました」と笑顔。
 もくさんは、「大阪よりもノリがいい。ちょうど日本の反対側で、口笛を世界に広めるためにも大きな励みになった」と話していた。

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