ホーム | 日系社会ニュース | 【特別企画】多彩な活躍する水谷ペドロ氏=コロナ禍でも好調な砂糖産業=世界と繋がるカラオケ大会 《4・最終回》

【特別企画】多彩な活躍する水谷ペドロ氏=コロナ禍でも好調な砂糖産業=世界と繋がるカラオケ大会 《4・最終回》

水谷ペドロ氏とカラオケの仲間

水谷ペドロ氏とカラオケの仲間

 ブラジルのアグロビジネスをけん引する水谷ペドロ氏は、現在、パウリスタ・カラオケ連盟会長、ブラジル歌謡協会(ABRAC)副会長、ピラシカーバ日本ブラジル文化クラブ会長など、文化活動でも異色の肩書きを持つ。パンデミックに入る直前、昨年3月14日にパウリスタ・カラオケ連盟は最後の集会を行った。その後、新型コロナウイルスの影響で社会状況が悪化し、イベント開催が禁止された。
 「パンデミックの中で、どの様に日本文化や歌を好きな日系ブラジル人の文化が保たれるかを考えてきました」と水谷氏は打ち明ける。

世界とつながるバーチャルカラオケ大会

 会社の会議などと同様に、昨年からはカラオケ大会でもオンラインが導入された。水谷氏が関わる歌謡コンクール

2020年にオンラインで催されたパウリスタ・カラオケ連盟のカラオケ大会の一場面

2020年にオンラインで催されたパウリスタ・カラオケ連盟のカラオケ大会の一場面

も、昨年は4回ほどがオンラインで開催された。今年は20以上のコンクールが予定されている。バーチャルになったことで、地理的な距離が問題ではなくなり、ブラジル各地はもちろん、日本や米国在住の人たちも気軽に参加できるようになった。
 オンラインでのコンクールは、参加希望者が自分の歌ったビデオを主催者に送る。それを観て審査員が点数を付ける。パンデミックが始まった頃は、多くの人々がその様なことは不可能だと言っていたが、水谷氏は試してみれば必ずできると信じていた。
 カラオケ連盟の幹部も、最初こそズームのインストール方法すら知らなかったが、忍耐を持って皆が覚えていった。高齢者はインターネットの操作が難しいが、息子や孫たちに助けられ、70代から90代も参加するようになった。そうすることで、高齢者が自宅で何もせず過ごすことも回避できることに気づいた。

水谷ペドロ氏の結成するグルッポ・トードス・ノスのショー案内

水谷ペドロ氏の結成するグルッポ・トードス・ノスのショー案内

バーチャルショーで日本文化を維持

 水谷氏自身も「グルッポ・トードス・ノス」というグループを結成しており、パンデミックまではブラジル各地でショーに参加してきた。ステージ衣装にもこだわりを見せる。パンデミックになってからはバーチャルショーに切り替え、先生にもオンラインでカラオケを習い、歌い続けた。
 「ブラジル人は日本文化や食事、教育も好きです。日本人が全て清潔にすることや、親しみを持って物事を行うことに興味を持っています。この様な日本文化を維持しなければ、全てがアメリカナイズされてしまいます。また、日本が長年かけて築きあげた文化を失います。今日、ブラジルでは七世の日系人が生まれています。我々は、若者たちが次世代に文化を残していけるように努力しなければなりません」と、水谷氏はデジタル時代に入っても、新しい形での日本文化を継承する重要性を説く。

人生はバランスよく

 水谷氏が人生で大切にしているのはバランス。そして、人々に善行を積むこと。
 「仕事だけでなく、スポーツや文化活動、ボランティアといった社会貢献も大切です。人生に二者択一ということはということはありません。そして、何をするにしても愛を持って行うこと。そうすれば疲れずに物事を進められます」と前向きな未来を見続けている。(終わり)

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