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日立製作所=ビジネス展開を目指し=ブラジルで初の総合展示会

ニッケイ新聞 2011年10月21日付け

 日立製作所(東京都千代田区)は11日、ブラジルでのビジネス拡大を目指し、サンパウロ市の世界貿易タワー内のコンベンションセンターで、総合展示会『日立エキシビション2011〜より良いビジネスのための新しいソリューション〜』を開催、多くの取引関係者や顧客、政府関係者が訪れた。
 ブラジル進出が今年で71年目を迎える日立グループが展示会を行うのは初めて。18日にはブラジリアでも開催された。
 当日は同社の自動車機器やIT(情報技術)システム、エネルギー、交通などの社会インフラ事業等、多岐にわたる分野の製品、サービスが展示された。
 同社は昨年創業百周年を迎え、次の百年に向け、ITで高度化した社会インフラを提供する「社会イノベーション事業」を軸に国際市場でさらなる成長を図り、昨年度、過去最高の43%を記録した海外での売上高比率を、来年は50%超まで上昇させることを目指している。
 具体的には世界進出のためのアプローチとして、「新グローバル化推進計画」を策定。現地主導による司令塔機能の強化を進めたいとして、ブラジルをはじめインド、インドネシア、エジプト、サウジアラビア、中国、中東欧、トルコ、ベトナム、南アフリカ、ロシアの11地域に注力する考えだ。
 なかでもW杯、五輪を控え、南米一の経済規模を誇るブラジルは、社会インフラへの投資が加速し、ビジネス機会が増えると見込んでいる。

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