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東西南北

ニッケイ新聞 2011年10月27日付け

 ここのところ、銀行、空港とスト続きだが、今度は病院がスト。医療保険システム(SUS)のストは今年で3度目というが、多方面でストが続いた後にSUSもストと聞くと、「なんだ、今度は病院までか」という気分にさせられてしまう。SUSにかかわりのない人ならそれほど問題でもないだろうが、かかりつけの病院がストに該当してしまった人は、やはりたまったものではない。特に、朝や昼に勤務する人達にとって、夜間の医療機関がストになったらと考えると、その心配だけで病状が悪化してしまいそう…。
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 店員が顧客に「メスザル!」などの悪口を浴びせたとして、リオ州バイシャーダ・フルミネンセのショッピング・グランデ・リオ内のC&Aに8千レアルの賠償金支払い命令が下った。事件が起きたのは07年。クレジットカードでの支払いを拒絶された女性客は、人種差別的な罵詈雑言を浴びた上、自分のカードである事を証明するために見せた身分証明書も破られた。女性は即座に警察に届け出たが、署から出た途端脳血管障害を起こし、半年は歩く事も出来なかったため、犯罪としての裁判に持ち込めず民事裁判となった。左半身に障害が残り日常生活にも支障をきたしている女性に対し、C&Aは従業員への訓練は十分行っていると弁明したが、問題の店員が今も勤務中か否かは言及していない。

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