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文協統合フォーラム=今後の「文協のあり方」とは=105人が活発に議論=若い世代も参加、連携強め=精神科医 チバ・イサミ氏講演も

ニッケイ新聞 2011年11月5日付け

 全伯各地域から105人が参加した『第4回文協統合フォーラム』が先月29、30の両日、文協ビルで開催され、「連携の再考—持続可能な将来とソーシャルネットワークを通じたより良い社会の構築」をテーマに活発な議論が交わされた。精神科医で作家のイサミ・チバ氏の講演に始まり、講演とワークショップを中心とした盛りだくさんのプログラムが行なわれた。参加者は「今後の文協のあり方」を考えプロジェクトを作成するとともに、全伯の各文協の代表者が会うことで情報交換も行うなど、関係の緊密化にもつながったようだ。

 中島エドゥアルド文協事務局長は4回目となった今回について「問題点の把握は終わった。文協の存在意義や役割を今一度考え、今回は具体的に、ソーシャルネットワークをどのように問題解決に活かすかを考えること」と位置付け「講演とワークショップを通じて、実行可能なプロジェクトを作ってもらうことが目的」と話した。
 初日午前9時から行われた開会式で山下譲二文協副会長は「各団体自らがリーダーシップを取り、より良い未来を模索できる会合になれば」と期待を込めた。
 作家のイサミ・チバ氏は開会式後に基調講演を行い、組織のリーダーのあり方や、日系団体の連携や情報交換の重要性をユーモアを交えながら話し、会場から大きな拍手が送られた。
 今回は、フォーラムをツイッターやフェイスブックに登録し、随時誰でもコメントが書き込め、参加者の意見がリアルタイムで確認できる仕組みが取られたことも紹介された。
 昼食後、世界各国で講演活動を行い、国際運動「未来創造」の創始者ララ・デハインゼリンさんが「展望と価値」と題して講演。
 「何のために未来を考えるのか、という問いの答えは、常に先を見越し、機会を認識するため。未来は過去の夢と現在の選択が結実したもの」と定義づけた。
 これを受け、主に地方別に数十人から成る7つのグループに分かれ「未来の姿、価値」について話し合われた。
 各グループでは活発に議論が交わされ、「かつては会への参加が第一だった。現在ブラジルで最も大切にされているのは家族。だから集まりが悪い」「我々にはコロニアに根付く日本文化を継承する義務があるが、若者は意欲がない」などの問題点が挙げられた。
 聖州のアシス文協から参加した水本アデマールさん(63、二世)は、同文協の問題点として、会員の減少を挙げた。現在120家族ほどで、15年前に日本語学校が閉鎖したという。
 文協青年部の長松タチアーナさん(22、三世)は「与えられた議題がとても具体的で、色々と考えるきっかけになった」、リオ文協青年部の酒本雄吾さん(24、福井)は「普段会えない人と会うことで、互いの会の活動内容を紹介したり、情報交換の場になった」と話し、若い日系団体代表にとっても有意義な会合となったようだ。

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