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東西南北

ニッケイ新聞 2011年11月12日付け

 10日に下院で突如飛び出したルピ労働大臣の「大統領、愛してます」発言は、ぜひとも世界の人にも知ってほしい政治上の名シーン。いくら情熱的なラテンの国で相手が女性大統領であったとは言え、議会審問の場で「Eu Te Amo」ととっさに出てくるとは。その中身は、どちらかと言うとまるで肝っ玉母さんに泣いて許しを乞う子供みたいな感じで、汚職追及の場面というのも決してカッコよくないが、そんな我を忘れたタイミングでさえ、こんなロマンティックな言葉が飛び出すとは「さすが伯国男子!」とおそれいる。別の意味で、日本人男性には見習うところがある一瞬だったかもしれない。
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 リオの麻薬密売者アントニオ・ボンフィン・ロペス(通称ネン)は逮捕後、母に電話し「子供達を学校に連れて行くのを忘れるな」と言ったという。プール付の屋上からは海まで見渡せる3階建の豪邸の主で、伯国で最も恐れられる密売者の一人が、娘の病気治療のために借りた金を返すために麻薬の世界に足を踏み入れ、首領の座に上りつめた話と母親への言葉を聞くと、悪に手を染めても親は親と思いたくなるが、警察は、金を隠せという指示か仲間同士の暗号伝授と見て捜査中。ネンが隠れていた車を止めた軍警らは、一味から2万、いや100万レアルやるから見逃してくれと頼まれたが断った事で、一躍ヒーロー転身とか。

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