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東西南北

ニッケイ新聞 2011年11月23日付け

 来年4月、サンパウロ市ジョッキー・クラブで米国の有名ロック・フェスティバル「ロラパルーザ」のブラジル版が開催されることが正式発表された。ブラジルの音楽ファンが報道に大喜びしたのも束の間、主催者のペリー・ファレル氏が21日の記者会見で発した「私たちは国際的な文化をラ米に届けに行きます」という発言が物議をかもすことに。これにはフォーリャ紙も「ファレル氏は、近年、国際的な音楽界の人気者が続々来伯しているという認識がなかったようだ」と批判、音楽ファンも同氏に対する抗議をネットで展開している。「国際文化を届けに行きます」などという以前に、近年のブラジルの経済的飛躍を認識していなかった氏の方にむしろ「国際文化」の理解が必要だと思った人は決して少なくないだろう。
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 パラグアイとの国境に近い南麻州グアイヴィリ定住地を占拠中のグアラニ・カイワ族が18日に40人程の賊に襲われ、酋長が姿を消した。20ヘクタールの土地を占拠した先住民は約150人で、酋長は頭を撃たれた後、小型トラックで連れ去られたとの目撃証言がある。国立インディオ保護財団によれば同定住地占拠は08年以降3度目で、検察庁も、約10部族が住む2万ヘクタールの地域にある定住地の真の所有者特定作業中。カイワ族は22日、酋長の血を無駄にしないため同地に留まると宣言した。

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