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東西南北

ニッケイ新聞 2008年8月21日付け

 十九日午後、ミナス州内フェルナン・ジアス道で、農業従事者を乗せたトラックがカーブを曲がり切れず、防護壁にぶつかって横転。荷台から放り出された農業従事者と運転手ら十四人が死亡、十六人が負傷の大惨事となった。コーヒー園の収穫からの帰りの事故で、下り坂でブレーキが利かなくなったための事故と見られている。また、同日午後、ラポーゾ・タヴァーレスで、トラックのタイヤが外れ、直撃を受けた女子学生が死亡する事故も起きた。
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 二日にサンパウロ市の鉄道の駅で切符を買った際、もらった直後の給与の一部を落とした青年。気付かず歩き出した様子と、落ちていたお金を拾って警備員に渡す少年の様子が防犯カメラに写っていたのを十九日のテレビ放送で見た青年は、二日の服装で駅に行き、札の特徴などを告げてお金を受け取った。届けた少年は申し出ていないが、正直さが感動を呼んでいる。
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 オリンピックの水泳男子自由形五十メートルで金、百メートルで銅のシエロ選手が十九日に帰国し、サンパウロ市内をパレード。人々の声援に応える笑顔の裏には、同日知らされた祖母の死を悼む悲しみも込められていたという。本番の競技に差し障らぬよう、約一月前に亡くなったことを内緒にしていたという家族。また、その配慮に感謝するシエロ選手。スポット・ライトの陰には様々なドラマがあるものだ。
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 オリンピックでは、女子遠泳(十キロ)でブラジル選手が五位入賞。日系のポリアナ選手も七位と健闘した。ブラジル勢同士の対戦となった男子ビーチバレーはファビオ/マルシオ組が決勝へ。金、銅獲得が期待されている。男子バレーは中国に勝ち、準決勝進出を決めた。

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