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東西南北

4月30日(金)

 六十歳以上の高齢者への無料インフルエンザ予防注射は、今日(三十日)午後五時で終了となる。今回は希望者が予定を大きく上回り、ワクチンの在庫が不足したため終了期日の延長はないと衛生局が通達。高齢者は風邪への抵抗力が低下するため、感染すると肺炎を併発する恐れがある。他に破傷風やジフテリー予防注射もある。明日(五月一日)から予防注射はすべて有料になる。
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 二十八日、二回の閣議で計五時間を費やしたにもかかわらず、ルーラ大統領は五月一日以降適用される新最低賃金を決定できなかった。二回の閣議で大統領は、経済担当チームが定めた二百六十レアルを超える二百七十レアルに最低賃金を定めるよう、突き上げを食った。最低賃金額決定のため、四月二十日以降閣議に費やされた時間は、二十八日のそれを含めると二十五時間半に上る。閣議に出席した閣僚四人(匿名)は、非生産的な会議に何度も呼ばれたと不平を訴え、行政運営遅滞の原因はルーラ大統領の「会議重視主義」にあるとみなした。 *最低賃金は二十九日、二百六十レアルに決定。最低賃金受給者の家族手当は十三・四八から二十レアルに引き上げられた。
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 また〃三レアル〃札の事件が発生。今度は南大河州サンタ・マリーア市。二十七日、ある男が偽札を使ってタバコを買おうとした。店長が三レアル札をほかの顧客に見せると、「これは偽札だ。わたしは警察の者だぞ」と顧客が男に告げたため、男は逃走したという。二十六日にはミナス州でも同じ手口の事件が。エスタード紙によると、この〃三レアル〃札、実はサンパウロ州の製薬会社が避妊薬の広告用キットの中に入れた玩具のお札だったのだ。詐欺に使われたと聞いて驚いた同社は、キットの配給を停止すると発表。それにしても、本物の二レアル札そっくりの玩具の製造がよく許されたものだ。

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