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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2011年11月23日付け

 11年度百歳表彰伝達式では、すらすらとこれまでの経歴を語る人ばかり—といっても、話し手は受賞者本人でなく、その子供達。親が来伯した船名や日にち、植民地を移った年を細かく覚えていることに驚かされた。
 生まれた時から傍にいる親は近すぎる存在で、コラム子はさして過去に興味を持たなかった。恥ずかしながら、両親が結婚した年も怪しい。
 表彰式に訪れた本人達に独りで暮らす人はおらず、家族が食事などを管理し、健康状態は本人以上に知っていた。
 長寿は本人の生命力だけによるものではなく、子供からの温かい眼差しが若々しさを保つ秘訣—そう気付き、我が身を振り返って反省した。
 頑固になっていく親を諌める言葉だと思っていた「老いては子に従え」との諺は、親の実感から発せられた一言なのだと、くしゃっとした笑顔が教えてくれた。(亀)

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