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パラナ州=山口総領事から百歳表彰=遠藤キヨ、中川政行両氏に

ニッケイ新聞 2011年11月30日付け

 日本政府の2011年度百歳表彰では、クリチーバ日本国総領事館管内から遠藤キヨさん(旧姓佐竹・静岡)と中川政行さん(熊本)の二人が発表された。表彰伝達式が13日、ロンドリーナ市のパラナ日伯文化連合会(アリアンサ)の会館で催された。中川さんは家族に付き添われ出席、遠藤さんは次女の安部シズカさん(73)家族が代理出席し、同領事館の山口登総領事をはじめアリアンサの役員約など約40人と共に長寿を祝った。
 山口総領事は祝い状を読み上げると、「これからも健康でいてくださいね」と記念品を授与。アリアンサからは米粒を張り合わせて「寿」と描いた絵が贈られた。
 アリアンサの上口誠一名誉会長が「サウーデ」と乾杯の音頭を取り、更なる健康を願った。
 「仕事でいつも急がしく、あまり話を聞くこともなかった。思い出すのは炊事場にいる姿ですね」—そうシズカさんは話した。
 両親と兄弟6人で39年に来伯した遠藤さんは、奥ソロカバナ線のサンタリーナに入植しカフェと綿作りに励んだ。43年に結婚、59年にパラナ州マウアー・ダ・セーラ市へ移りバタタを栽培した。65年再び聖州に戻り、現在はマイリンケ市にある長男之男さん(68)の家とパラナ州マリランジャ・ド・スール市にある安部さん宅で交互に暮している。
 子供7人と孫13人、2人のひ孫に恵まれ、9月に開かれた誕生日会では家族が30人以上集まり、賑やかに祝った。「編み物が好きで、靴下など私たち兄弟の服を作ってくれました。今はひ孫の番です」とシズカさんは微笑む。
 肉と油ものを控えるなど食事には気を遣っているという。「白ご飯にみそ汁が長生きの秘訣」とシズカさんは話した。
 一方、大の酒好きという政行さん。「うちの親父は毎日缶ビールを一本飲んでます」と息子の正光さん(75、熊本)に言われ、照れ笑いを浮かべた。
 日本で仲人業を行っていた中川さんは59年に叔父に呼ばれ、妻錦子さん、正光さんと来伯。聖市のセアーザ近くでカフェの苗を販売していた。その後マリンガへと移り、カフェ農場を経営した。現在はロンドリーナの隣町カンベ市で暮している。
 来伯後も続けた仲人で取り持った数は50組を超える。「中には亜国や台湾の人もいました。お陰で、4人の天皇の代を生きてこられました」と政行さんは朗らかな笑顔を見せた。

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