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パラナ商議所忘年会に80人=上野氏の遺志継ぎ発展誓う

ニッケイ新聞 2011年12月23日付け

 パラナ日伯商工会議所(大城義明会頭)は8日にクリチーバ市内で忘年会を開催し、ロンドリーナなどパラナ州各地、サンパウロから約80人の会員らが出席した。
 会議所創立者の上野アントニオ氏を引き継ぎ、2代目の会頭を務める大城氏は「会議所は上野氏の意思で日本の専門技術をブラジルにもたらす目的から始まった。日系企業間のネットワークを作る必要があった」と経緯を語り、「ロンドリーナやマリンガなど各地との結束を高め、今後も協力して行こう」とあいさつ。
 フィリピン名誉総領事の石谷キヨシ氏も「創始者である上野氏に見守ってもらいがんばって行こう」と伝え、黙祷を捧げた。
 山口登クリチーバ総領事は、「日系の企業家、政治家間で協力し合ってブラジル社会に貢献して行こう」と強調。吉井建設の吉井篤社長が「今年も会議所の活動に感謝。我々企業家はいつも支援を受けている。一方、会員としても会議所を支えて行こう」と呼びかけ、乾杯の音頭を取った。
 今年末にファゼンダ・リオ・グランデで操業を開始したばかりのハマヤ・ド・ブラジルが自社のリサイクル工業を紹介。食後には、各会員企業より提供された品を賞品にくじ引き大会も行われた。
 州政府の企業誘致が盛んなパラナ州では、今年、ハマヤのほか住友ゴム工業が進出を決定。こういった新たな日本企業進出の動きに合わせ、同州での事業拡大を見据えて、サンパウロ本社より出席する日本企業役員らの姿も見られた。(長村裕佳子クリチーバ通信員)

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