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サンパウロ日本人学校=里井、力石さんが本紙で研修=取材、記事にも取り組み

ニッケイ新聞 2012年1月21日付け

 サンパウロ日本人学校(久保島康正校長)は11、12の両日、『中学部職業体験学習』を行った。中学1、2年の生徒27人が工場や書店、幼稚園など受け入れ先11企業で研修した。
 同体験学習は、将来の進路を考える「キャリア教育」の一環。座学だけでなく、実際の体験を通して進路選択の参考にと毎年実施している。
 本紙では、里井綾伽さん(13、兵庫)と力石知恵実さん(13、東京)が研修。深沢正雪本紙編集長から、日本移民の歴史についてレクチャーを受けた後、刊行物の紹介記事を実際に書き、文章のまとめ方やルビ振りの仕事を学んだ。
 ブラジル日本語センターであった『第54会全伯日本語教師合同研修』の取材にも同行。各地から集まった参加者に「なぜ教師になろうと思ったのですか」「研修をどう生かしたいですか」などインタビューし、一生懸命メモを取っていた。
 「記者は文章を書く仕事だと思っていたけど、話を聞くことのほうがより大切だと知った」(力石さん)、「周りに日本のものが溢れる便利な生活は、長い歴史を持つ日系社会があってこそだと分かった」(里井さん)とそれぞれ研修後の感想を語った。
 小川文徳中学部教諭は「生徒らは『疲れたー』と言いながらも互いの研修を楽しそうに話し合っていた。忙しい中、子供たちのために時間を提供していただいた受け入れ先に感謝します」と話していた。

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