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住友ゴムが新工場起工式=州都クリチーバ市近郊に=中南米への生産輸出拠点=池田社長「兵庫とパラナの架け橋に」

ニッケイ新聞 2012年2月2日付け

 兵庫県、パラナ州の大きな架け橋に—。住友ゴム工業がパラナ州ファゼンダ・リオ・グランデ市(クリチーバ市南30キロ)に設置する工場の起工式が先月27日にあった。本社から池田育嗣社長(香川、55)が来伯、ベット・リッシャ州知事、フランシスコ・サントス同市長ら関係者100人が出席し、地元への経済効果に大きな期待を寄せた。

 兵庫県神戸市に本社を置く住友ゴム工業のタイヤ生産量は世界第6位。日本、タイ、中国、インドネシアに工場があり、アジア圏外で工場設置は初。現在建設中の中国の第2工場に続き、ブラジル工場は9カ所目。中南米地域全体への重要な輸出拠点となる。
 工場建設には、50万平方メートルの敷地のうち8万4565平方メートルを利用。2013年4月の完成、同年10月の稼働開始を目指す。
 16年末までに1日当たり1万5千本のタイヤ生産、17年までに1500人の従業員の雇用を見込み、投資額は280億円に上る。
 記者会見で小田一平ブラジル住友ゴム工業社長(大阪、53)は「広大な面積、地理的環境に加え、自動車メーカーが集中するクリチーバ市近郊都市に注目した」と同地を選んだ理由を説明、池田社長は「2016年以降、更に200億円の投資を行い、日当たり生産3万本まで拡大することも視野に入れている」と明かした。
 起工式で小田社長は「州、市政府の支援を得て進められた。雇用を生み出し、地元経済の活性化に貢献していきたい」とポ語であいさつ。
 池田社長は「中南米で最初の拠点となる極めて重要な場所。兵庫県とパラナ州、日伯交流発展の一助となりますように」と期待を込めた。
 ベット州知事は「誘致には、歴史ある日系社会の大きな貢献があった。パラナ州と日本との強い結びつきに誇りを感じる。日本企業と協力し、州の経済発展に努めたい」と力を込めた。
 式の後には、カポエイラ、グルッポ・サンセイによるYOSAKOIソーランの発表も行われた。(長村裕佳子 クリチーバ通信員)

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