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USP・神奈川大=協定を締結、学生交換へ=同大から担当者が来伯

ニッケイ新聞 2012年3月20日付け

 昨年9月、サンパウロ総合大学(USP)と大学間交流協定を締結した神奈川大学(横浜市)は今年度中に実現を見込む学生交換のため、同大国際センターの池原治事務部長(60、東京)、経営学部教授のティオフィラス・アサモア所長(60、ガーナ出身)が視察のため来伯した。
 協定は教職員、学生、学術資料の交換、シンポジウム開催などを含む共同研究の4本柱。同大では昨年7月から、主に協定を結ぶ大学の学生を受け入れ、日本語や日本文化を教えるプログラムを実施している。
 初回は中国や韓国、タイのほか、USPからは二人の学生が参加した。本協定のUSP側のコーディネーターを務める日本文化研究所の森幸一教授によれば、次回は3人の学生が参加予定。
 両大学間ではこれまで研究者や教授同士の交流は行われていたものの、学生交換は行われていなかったことから「研究者間の交流がベースとなって学生交換に進展した。今年度中には、全学部を対象に募集をかけたい」と池原氏。
 同大にはスペイン語学科がありポ語を学ぶカリキュラムもある。アサモア教授は「地域研究で南米を専門とする人もいるので、意欲的に学びたい人が出てくれば。ポ語を習得しながら専門分野を深めてもらいたい」と期待を寄せた。
 両氏は「こちらで活躍されているOBの方が多いので、どのようなことができるか意見交換できれば」と話していた。

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