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国際交流基金=直営日本語講座の開設へ=吉岡事業担当が腕まくり

ニッケイ新聞 2012年5月8日付け

 国際交流基金サンパウロ文化センター(深野昭所長)が直営の日本語講座を開設するため、日本語教師の吉岡千里さん(33、広島)が22日に来伯、基金の同プロジェクト担当として着任した。
 同基金では2年前、世界21カ国にある全23カ所の事務所で、各所直営の「JF日本語講座」を設置すると決定した。語学力を測る尺度である「JFスタンダード」を導入した講座で、既にサンパウロ市以外の事務所で設置が完了している。当地は調整に時間が掛かったが、現在は吉岡さんを迎え、講座の枠組みについて具体的な検討を進めている。
 信州大学英語学科およびお茶の水女子大学日本語教育科卒。日本で1年間の非常勤講師を経てタイのバンコクで4年間大学教師、インドネシアのバリで3年間高校生を教えた経験もある。バリでは高校教師会が主体となって教育を継続できるよう、教育の自立化・現地化に携わった。
 「今までの勤務地は田舎ばかりだったけど、サンパウロは大都市で物価も意外に高くてびっくり」とブラジルの都会ぶりに驚きを見せ、「ミッションは2年間が期限なので、出来るだけ成果を残したい」と抱負を語った。

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