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RNEが国外で切れたら?=60歳以上は更新不要だが…=「観光ビザ取得が賢明」=搭乗手続き時に問題か

ニッケイ新聞 2012年5月19日付け

 「永住権の身分証明書(RNE)の期限が切れたがブラジルに戻れるのか」——という声が編集部に寄せられた。戦後移住者で永住ビザ保持者だが居住地は日本。「名古屋ブラジル領事館では更新できないと言われた」という。永住権は2年以上離伯すると失効することは知られているが、RNEについてはどうなのか。日系旅行代理店「ツニブラ」で、外国人登録や労働許可・永住権申請等の手続き代行業務を行う担当者に聞いた。

 「基本的に永住権とはブラジルに住むという前提で出るもの」と念押しする。
 ブラジルを出国するときに提出を義務付けられる「出入国カード」には、出国する年月日が記入される。その日から2年以内に再び入国しなければ、空港には到着しても入国は拒否される。
 ちなみに、返却される出入国カードは再入国のさい提示が必要。保管しておく必要があるが、万一紛失、あるいは再入国時に所持していなかったとしても「システムに登録されるので、まずごまかしはきかない」。
 某旅行会社の関係者によれば、出国した日からわずか1日を過ぎていたために入国を拒否され、仕方なく引き返した人もいるという。
 RNEについてはどうなのか。有効期限が切れる90日前から連邦警察で更新手続きを受け付けており、永住権所有者の場合、例外はあるものの有効期限は通常9年。1日でも過ぎると罰金を払う必要があり、現在一律で165・55レアルとなっている。
 問題は、永住ビザは有効で、ブラジルを離れている間にRNEの有効期限が切れた場合だ。「入国のさい『連邦警察で更新するように』と言われるものの入国は可能」。ただ、ブラジルに向かう第3国を出国する際にトラブルが発生する可能性があるという。
 というのも、空港でRNEを提示する必要があるが、航空会社の職員から、有効期限が切れていることを理由に搭乗を拒否される場合があるからだ。そういった事態を防ぐために、観光ビザの取得が勧められている。
 ただし、60歳以上の人はRNE更新の義務が免除されている。有効期限以内に60歳以上になった人も更新する必要はない。
 そのため戦後移民の多くが問題ないはずだが「航空会社がそういうことを知らない。JALの直行便があるころは問題なかったが、米国、中東系の会社は知らないケースが多い」という。
 そのため、冒頭の質問者の場合も、有効期限が切れたときは既に60歳になっていたが、在日領事館に問い合わせたところ、同様に観光ビザ取得を勧められたという。
 ちなみに、在外ブラジル領事館で永住権やRNEの更新はできない。あくまで国外の自国民へのサービスを対象としているからだ。
 ブラジル政府から各航空会社に周知をお願いしたいところだが…現在のところ個人の判断に委ねられているようだ。

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