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ニッケイ新聞 2012年5月30日付け

 宮崎県串間市使節団の一人、ジュリアン・ブランドさんはニュージーランド人。完璧な日本語に驚いて生い立ちを尋ねると、生後3カ月から12歳までを名古屋で過ごした後、母国に帰国。現地の大学を卒業後、通訳となるために日本政府主催の研修プログラムに参加し2年半前に同市に配属されたという変り種。串間での生活もあと半年となったが「帰国しても通訳として日本と世界をつなげる仕事がしたい」と胸を張る。24歳にして外国での実務経験を積むジュリアンさん。今後の活躍に期待だ。
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 G1サイトは今年3月1日、イタイプー発電所は年初2カ月間で1600万メガワット/時(=MWh)を発電し、このペースで行けば、今年1年間の発電量は1億MWhを越え、自身が持つ世界記録(08年、9460MWh)を更新することになると報じた。つまり、09年に中国の三峡ダムが大きさとしては世界一になったが、イタイプーダムは発電量では現在も世界一を誇っている。04年に発電開始20周年を迎えたとき、その延べ発電量は世界の電力を36日間まかなうに充分な量だと広報された。今もってイタイプーは世界に冠たる存在だ。
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 JICA日系研修の募集期間が2週間延期となり、6月14日までとなった。医学、薬学、農学、物理学、生物学、経済学、心理学など多岐にわたる研修分野があるうえ、待遇がいいとの評判だ。6月4日午後7時から、サンパウロ市の文協で説明会も開催される予定。あまり日本文化に関心のない日系人でも、研修に参加して実際の日本を体験すれば急に変わることもあるとか。孫に説明会への参加を薦めてみては。

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