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レジストロ寿司祭り=連合婦人部が腕振るい=2日間で3千人が来場

ニッケイ新聞 2012年6月6日付け

 レジストロ市恒例の『寿司祭り』が2、3の両日、RBBC(同市ベースボール・クラブ)体育館で開催され、約3千人が訪れ大いに賑わった。同市文協、RBBC、同市役所共催。

 同祭が始まったのは19年前。コレラ伝染を理由に州政府が開催を禁じた2年を除き、毎年行なってきた。金子国栄文協会長は「始めは客も400人くらいで、余興も地元の団体がちょっとやる程度だったけど、段々規模が大きくなった」と語る。今は近隣の町やサンパウロ市、イタペーバなどからも参加がある。客の7割は非日系人だ。
 自身も寿司が大好きというサンドラ・ケネディ・ビアンナ同市長も応援に駆けつけ、「日本人移民の歴史は私たちの歴史の一部。市の主な4イベントのうち、2つは日系祭り」と話していた。
 正午過ぎには販売カウンターには行列ができ、会場はほぼ満席になった。寿司は日系6団体の婦人部(連合婦人部)がそれぞれの会館で作り、出来立てを会場に運んだ。文協青年部も手伝い、天ぷらやヤキソバも人気だった。
 連合婦人部の清丸米子会長(78、二世)は「先頭に立って料理する人は、サンパウロの料理教室や講座に参加して研究した。皆、寿司祭りを待ってるからね」と笑顔を見せる。
 今年の握り寿司には、試験的にピラルク寿司も加えた。金子会長は「キロ30レアルだったけど、骨とかを取ったら半分になって意外と高くついてしまった」と苦笑いしながらも「日本のフグに近い味と言われている」と自身も握りをほおばっていた。
 舞台では同市のリベイラ涼風太鼓や民謡大和会、踊りの会の子供や青年らがショーを繰り広げ会場を盛り上げ、サンパウロ市からも健康表現体操協会が250人のメンバーを引き連れ体操を披露。客は食事に舌鼓を打ちながら、ビデオやカメラを片手にショーを楽しんだ。
 老ク連の団体ツアーで訪れた伊藤フミ江さん(78、宮城)=サンパウロ市=は「綺麗に盛り付けてあるし、美味しい」と話し、長田ようこさん(69、二世)=レジストロ市=は「自分では滅多に作らないまき寿司を食べたけど、美味しかった」と楽しげにショーを鑑賞していた。

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