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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2012年6月9日付け

 本面トップで紹介した地坂さんが、満夫さんの渡伯直前に2人で撮った写真を見せてもらった。満夫さんの表情は暗く、地坂さんは俯いてしまっている。「もう会うこともないだろうと思った」という今生の別れの辛さを物語る一枚だ。
 2人は運良く再び巡り合い、人生の伴走者として再出発することが出来た。一方で単身での渡伯を決意し、恋人との別離を選んだ移住者はどれだけいたのだろうか。
 連絡手段が手紙しかなかった当時を思えば、安否さえまともに確認できない相手と付き合っていくことは難しい。呼び寄せるつもりで渡ったものの、叶うことなく別れた例も多くあったはず。
 時は流れ現代。時差ばかりは仕方がないが、距離に関係なく一瞬でメールが届く時代。筆不精で別れたとあれば贅沢だと先人に怒られしまうかも。コラム子自身も気をつけたい。(酒)

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