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移民の日=クリチーバでも慰霊祭=約80人が発展誓う

ニッケイ新聞 2012年6月20日付け

 クリチーバ文協は16日午後、ニッケイクラブで移民104周年の開拓先亡者慰霊祭を開催した。東本願寺、西本願寺、曹洞宗、浄土宗日伯寺の導師の協力によって追悼法要が実施され、約80人が出席した。
 中村ジョン副会長は追悼の辞で「今日の日系社会の礎を作った先没者に敬意を払い、今後の日系社会とブラジルの発展を誓う」とあいさつ。
 クリチーバ総領事館の稲益武史副領事(いなます)は「移民史の中でも大きく貢献したパラナ州開拓移民のご苦労に敬意を払いたい。このご尽力が築いた日系社会が今の日伯両国の深い絆となっている」と強調した。
 読経の中会場中央には長い列ができ、来場者全員が厳かに焼香を行った。約30年続く慰霊祭に欠かさず参加している同市在住40年の渡辺芳江さん(90、広島)は「ロンドリーナからここに移ってきた当初は日本人が全くおらず、ヨーロッパに来たかのように寂しかった。でも、今ではこの地でも日系社会が根付いている。これも先祖のおかげ。今後も欠かさず参拝したい」と話していた。(長村裕佳子クリチーバ通信員)

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