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コラム 樹海

ニッケイ新聞 2012年6月30日付け

 消費税の増税法案が、衆院本会議で可決された。衆院議員の8割が記名投票で賛成し支持したのは大きい。国会審議の途中ではかなり紆余曲折もあったが、自民と公明との連合を組んでの増税可決だが、いい法案であれば与野党の壁を乗り越えて握手する手法は、これからの政治にも活かしたい。だが、民主党からは、小沢氏のグループや鳩山氏などの造反があり、党分裂の危機が巻き起こってもいる▼日本では「小沢・鳩山氏ら57人造反」の号外を発行するほどの大騒ぎだが、もし—小沢グループが離党して新党を結党すれば、内閣不信任案の可決にも通じる政変への可能性も否定できない。小沢派の衆議は43人だが、他の造反者を含め54衆議が離党すると、民主党と国民新党でも過半数を割り、政局は一挙に緊迫し解散・総選挙も起こりうる▼野田首相が増税に踏み切ったのは、日本の財政が窮地に陥っているからに他ならない。国民一人当たり750万円も借金しており、高齢者への年金や社会福祉に使う予算が1年間に約1兆円もの赤字になっているのが現状であり、このまま放置すれば、国の金庫は空っぽになり「破産」をも覚悟しないといけない▼この危機からの脱出を目指す一環としての増税と理解したい。しかし、小沢氏は「増税強行なら7月2日に離党する」と輿石幹事長に通告し、事実上—民主党の分裂は決定的になっている。もはや修復の見込みは少ない。しかし—首相の増税撤回はありえなく、国民の小沢新党への期待は低いの世論調査もあり、小沢氏が最終的にどう決断するか—に全てが掛かっていると見たい。(遯)

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