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コラム 樹海

ニッケイ新聞 2012年8月9日付け

 床の間には置くのは刀ではなく三線。日々の生活に音楽があり「芸能の島」といわれる沖縄の血を強く感じたのが5日にあったブラジル琉球舞踊協会の創立20周年を祝う記念芸能祭だった。約800人が集まった沖縄県人会のホールの熱気に追いやられる形で2階席に移った▼なんと45演目、最後はカチャーシーで大団円。この一体感を感じるため客も演者も帰らない。よく出来ていると感心しつつ、踊りの門外漢であるコラム子は、視線が舞台から脇に逸れる。何がこれだけの舞台を支えているのかが気になるからだ▼20年の歴史を織り込んだ立派なプログラムをめくりつつ、その広告の量に驚く。これは琉球芸能一般に共通しており、羨ましいばかりである。会場の入り口の壁一面に張られた寄付金の短冊にも目を見張る。数千レアルのものもチラホラ。実際に関わっている人だけでなく、沖縄コロニア、そして多くの有志が支えていることが一目瞭然だ▼「移住してからは仕事ばかりだったから…」と70歳から琉舞を始めた女性としばし話した。舞台に立つのが楽しくて仕方がない様子なのだが、祝賀会の感想を聞くと「言葉も分からないのに若い世代が多いことが頼もしい」と見せた笑顔が印象的だった▼城間和枝実行委員長は「遥か故郷を唄い三線にのせた舞踊に心を癒しつつ伝統を守ってきた」先人に感謝し、知花千恵子会長は「ブラジル琉舞界の将来は今日出演する子供たちが担う。大きな励ましの拍手を送って欲しい」と会場に呼びかけた。過去と未来を意識したそれぞれのあいさつに、琉球芸能の発展の理由の一端を見た気がした。(剛)

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