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コラム 樹海

ニッケイ新聞 2012年8月14日付け

 竹島は島根県沖の小さな島であり、17世紀半ばから日本の領土であった。これが韓国領とされるのは、李承晩大統領が1952年に李ラインを敷き、そこに竹島が含まれており、韓国では「独島」と呼び現在も不法占拠が続いている。岩礁からなる島だし、東京の日比谷公園と同じほどの大きさだけれども、「一寸の領土」でもしっかりと守るのが、国の責任である▼その竹島へ李明博大統領が環境相と文化体育環境相を従えて上陸して大騒ぎになっている。李大統領は実兄や側近が金銭疑惑で逮捕されたりで人気は低落している。こうした現況から脱出するための方便だとする向きもあるが、事は国家の領土問題であり、そんなに軽々しく扱う問題でないのは、言うまでもない。しかも、この上陸を韓国では65%もが支持しているそうだ▼怒り心頭に発したのが日本であり、玄葉外相は韓国の駐日大使を呼び、厳重に抗議し、武藤正敏駐韓大使を一時帰国させたりもした。だが、この程度の抗議で韓国が黙って引き下がるとは思えない。ロシアのメドベージェフ前大統領は堂々と北方領土を訪問したし、首相になっても閣僚と共に上陸し「ここはロシア領土」の宣伝に一所懸命だし、日本政府は「遺憾である」の連発しかない▼外相は国際司法裁判所への提訴を検討の報道もあるけれども、これまでにも2回に亙り訴えようとしたが、韓国側の拒否にあい実現していない。恐らく、今度も同じ回答しかないだろうから、こんな検討はあまり意味がない。と、云ってもいい代案があるわけでもないし、やっぱり—抗議しかないのかな—。(遯)

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