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長崎県人会=3百人が創立半世紀祝う=危機乗り越え、新たな一歩=中村知事「各分野で研修制度継続を」

ニッケイ新聞 2012年9月4日付け

 存続の危機を乗り越え、半世紀の節目祝う—。ブラジル長崎県人会(川添博会長)の創立50周年記念式典が2日、聖市の北海道協会会館で開かれた。母県から来伯した中村法道知事、長崎市の田上富久市長ら記念親善訪問団20数人が来賓で参加し、県人会会員や各県人会代表ほか、日伯政府関係者、各日系団体代表など約300人が集まった。2008年末の会計不祥事を発端に会の存続自体が危ぶまれたが、今年に入り騒動に一定の区切りがついたという活動正常化宣言の後、式典開催に向け着実に準備を進めてきた。県人会と長崎県を通じた日伯両国のさらなる相互交流の発展を誓いあい、名実ともに次のステップへと踏み出した。

 大河正夫副会長の開会の辞に続いて、日伯両国歌を斉唱。先没者へ一分間の黙祷を捧げた後、「皆さんこんにちは! ようこそいらっしゃいました!」と元気に会場に呼びかけた川添会長は、式典開催への感謝の意を示した上で「平和を愛する団体とともに進んでいきたい」と力強くあいさつした。
 中村知事は、ブラジルが今後世界で果たす役割は益々重要なものになるとしたうえで、1973年から実施している海外技術研修員制度で、これまでに84人の研修生を受け入れたと紹介。「これからも様々な分野での研修を継続し、帰国後は県人会活動の中心となって活躍されることを願う」と語った。
 続いて渡辺敏勝県議会議長が祝辞をのべ、今回が初めての来伯という田上長崎市長は、「(滞在中、県人会の皆さんと)言葉を交わし笑いあったことは大きな思い出。一人ひとりに山あり谷ありの人生があると感じた」と感想を語った。
 宮本明雄・諫早市長からの祝辞が代読され、同市の伝統芸能で、両手にそれぞれ2枚の皿を持って踊る「皿踊り」の皿400枚とハッピ10枚が県人会に提供されたことが報告された。
 その他来賓らの挨拶に続き、知事、市長から県人会へ助成金、県人会から訪問団へ記念品が贈呈され、知事から県人会顧問の貞方賢彦さん、相談役の金ヶ江城治さん、八木健寿さんへそれぞれ功労者表彰が行なわれた。
 また知事から約30人の高齢者(85歳以上)表彰が行なわれ、聖市在住の樋口愛子さん(91)が代表して謝辞をのべた。創立時からの会員で、夫の哲夫さん(故人)が西彼杵郡琴海町出身。「ちゃんぽん作ったり、こどものそのに慰問に行ったり。50年色々やってきましたよ」と懐かしそうに振り返った。
 式典後の祝賀会では、ケーキカットに続いて記念のアトラクションが次々と披露された。特に訪問団一行による長崎の蛇踊りは会場を大いに沸かせ、エスコーラ・ナガサキの生徒による「長崎の鐘」の合唱では知事や市長も壇上に上がってともに歌い、温かな雰囲気に包まれた。

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