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東西南北

ニッケイ新聞 2012年9月13日付け

 雨なし状態の続くサンパウロ市は11日、夕方に湿度80%を記録し、ようやく霧雨が降った——かと思われたが、その量があまりに微量だったため、降雨とは記録されず。次の雨の予報は19日。その場合、雨無し記録は60日間で止まり、85年の78日間の更新はない。もっとも、市民の健康のためには1日も早く降ってほしいところ。
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 地下鉄4号線が本格操業してまもなく1年が経つが、サンパウロ州交通局によると9月7日、地下鉄とCPTMは乗客数の新記録を作っていた。同日の朝のラッシュアワーに地下鉄で470万人、CPTMで280万人の合わせて750万人を記録した。現在も新しい路線の開通や拡張の作業が行われているが、乗客緩和は果たして起こるか。全国大衆輸送車業界も「地下鉄の乗客がバスを選べば、今度は道路が渋滞するだけ」と半ばお手上げ状態だ。
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 12日の伯字紙文化欄はカエターノ・ヴェローゾ一色。フォーリャ紙は、シコ・ブアルキとのコンサートのライブ盤「カエターノ&シコ」が発売40周年を記念し、検閲でカットされていた部分を含んで再発売されると報じた。またエスタード紙は、カエターノが60年代後半に軍政に反対して起こした文化運動「トロピカリア」のドキュメンタリー映画を紹介した。こちらの公開は明日から。

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