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23年ぶりに歌声を披露=西城秀樹がドリームコンサート出演=万雷の拍手、感動の舞台

ニッケイ新聞 2012年9月18日付け

 「23年ぶりと想うと涙が出そう。存分に楽しんでください!」—。舞台に立った歌手西城秀樹さん(57、広島)は第一声、会場にそう呼びかけた。1989年、TV番組ジャパン・ポップ・ショーに出演して以来の来伯。CROCプロダクションが主催する、日本人移民101周年記念に始まった「ドリームコンサート」が4回目を迎えた記念に招聘された。コンサートは16日に聖市ヴィア・フンシャル会場で開催され、昨年のパウリストン大会の優勝者・棚原邦宏や三沢モニカ、西村シンチアさんら、当地の実力派日系人歌手8人とのコラボレーションが実現した。23年前にショーを鑑賞した観客も多く来場した。

 西城さんは1972年に「恋する季節」でデビュー。郷ひろみ、野口五郎に並ぶトップアイドルで、「絶唱型」と呼ばれる独自の歌唱法や派手なアクションでも注目を集めた。NHK紅白歌合戦連続出場のほか映画、テレビ、舞台、海外公演、執筆活動等で活躍する。
 2003年に脳梗塞を発症し、歌手として致命的な構音障害を患った。リハビリで復帰するも、昨年12月に2度目の脳梗塞を発症、右半身麻痺の後遺症が残った。
 14日に開かれた記者会見では少し足を引きずりながらも、「体は大丈夫」と明るい笑顔を見せ、「ブラジルには人生で1度しか来れないと思っていた。23年ぶりに同じ場所でショーをするなんて滅多にない。23年前のファンともう一度会えるドラマを大切にしたい」と思いの丈を語った。
 16日、コンサート会場は約4千人の客でひしめいた。日系人歌手らによるミスター・サマータイムで開幕、西城さんのヒット曲「情熱の嵐」で登場した本人を、会場は大歓声で迎えた。
 第1部では、西城さんは40年ぶりに歌うというデビュー曲「恋する季節」や「抱きしめてジルバ」など代表曲を披露。日系人歌手もそれぞれの十八番で当地の歌唱力を見せ付けた。
 西城さんが「20年前に20歳だった人は、大人になってますよね」と語りかけると、会場からは「私53歳!」など返事が飛び交うなど、大いに盛り上がった。会場の生き生きした反応に「みんな気持が熱い。拍手一つにもそれを感じる」と手ごたえを喜んでいた。
 第2部の独唱ステージでは、「サンタマリアの祈り」など10曲を熱唱。最大のヒット曲「ヤングマン」では、後遺症を微塵も感じさせない迫力の声量とパワーを見せ付け、参加者も全員総立ちで「Y・M・C・A」を全身で表現、幕が閉じた後も拍手が鳴り止まなかった。
 23年前にもショーを見に来たという松永久美子さん(65、二世)は、「子供の青春時代、集まる度に西城秀樹の曲を歌って踊ったのが忘れられない思い出」と話し、原エレーニさん(27、三世)は「鳥肌が立った」と感想を語った。

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